1. あおき歯科クリニック
  2. 歯の治療について
  3. お子さまの診察(小児歯科)

歯の治療について

お子さまの診察(小児歯科)

小さなお子さまのママさんたちへ

「少し気になるけど、うちの子は泣き虫だし恐がりだから、歯医者さんには行きにくいわ」という方、いらっしゃいますよね?

私にも小さな息子がいますので、気持ちがよくわかります。

愚図ったり、泣き騒いでも決して怒ったり、困ったりしませんので、安心してご来院ください。治療の最後は、笑って元気に帰ってもらえるように、一緒にがんばりましょう。

少しずつ、慣れてもらうことからはじめます。

診療室の独特な雰囲気が、お子さまを緊張させてしまうかもしれません。
まずは、スタッフに慣れてもらい、スムーズに入ってもらえるようにします。

次に、ユニットの上に座ってもらい、治療器具に少しずつ慣れてもらえるように、簡単な治療からスタート。
徐々に必要な治療へと進めていきます。

恐怖心の強いお子さまほど通院する回数が増えますので、お母さまは少し大変ですが、徐々に慣れてもらうと、治療はスムーズに受けられ、それが自信となり、次回の通院を怖がらなくなっていきます。(痛みがひどいなど、緊急を要する場合を除きます)

ママさんにもお願いです!
ママさんにもお願いです!

どんなに恐怖心を与えないようにしても、歯医者さんへ行くことは、小さなお子さまにとっては大きなストレスに。
治療が終わったら、たっぷりほめてあげてくださいね。

  • うちの子、口の中、大丈夫かしら?
    乳歯のむし歯は進行や神経が死んでしまうのが早く、痛みを感じる期間が短いのが特徴です。

    お子さまは歯の痛みを上手に表現できなかったり、遊んでいると痛みを忘れたりと、むし歯を見過ごしてしまうケースが多いもの。また、以前の歯の治療で痛い思いをしたお子さまは、痛みを黙っていることもあるでしょう。

    お子さまのちょっとした表現の変化や様子を見逃さず、日頃からこまめにお口の中をチェックしてあげてください。

    そして、3~4ヶ月に1回は、ぜひ定期検診を受けるようにしてください。
    子どものむし歯は進行が非常に早く、気づかないうちにひどくなってしまいます。
    検診で何もなければ、気持ちいいお掃除とフッ素による予防処置のみで痛みを伴うこともありません。
    ここで歯医者さんに抵抗がなくなるお子様が多いようです。
    怖くない歯医者さんを目指して私たちも努力してまいります。

  • うちの子は次々とむし歯ができるのですが・・・
    むし歯になりやすいお子さまと、なりにくいお子さまがいらっしゃるのは事実。それは、むし歯に対する抵抗力で決まります。

    例えば、歯のカタチが複雑で溝が深ければ、どうしてもプラークが停滞しやすくなります。
    また、エナメル質の構造の違いや唾液の性質も大きな要因です。

    残念ながらそれは個体特性であり、変えることは困難ですので、予防処置や食生活の見直しをして、少しでもリスクを減らしてあげましょう。

  • 歯並びが悪くて心配です。
    歯を抜かずにキレイな歯並びにする方法もあります。お気軽にご相談ください!

    食生活の変化から最近の子供は顎を使わなくなり、貧弱になってしまっているという話を聞かれたことはありませんか。
    実際、歯列不正の子供の数は増えていますが、実は、すぐに歯並びを直すべきものと、経過観察をしていく場合といろいろあるのです。

    状況にもよりますが、できるだけ歯を抜かずにきれいな歯並びにするために、まだ乳歯がはえている段階で装置を入れて、積極的にスペースを作っていく方法もあるんですよ。

    写真の患者さまのケースは乳歯の段階で、上の歯と下の歯が逆になっており、裏側から簡単な装置で押してあげて改善しています。

    歯列不正の程度が強い場合など、状況に応じて信頼のおける専門医にご紹介させていただくこともございます。
    結果的にお子さまにとって一番よい方法を提案させて頂きますので、ぜひご相談くださいね。

  • 虫歯を予防する方法はありますか?
    しっかりプラークを落とし、フッ素ジェルを塗って、虫歯を予防します。

    むし歯を予防する一番の方法は、歯の健康づくりをすることです。
    なかでも、フッ素塗布は、一般的に行われている方法で、当クリニックでも3カ月に1回の定期検診などで行っています。

    クリニックで使う高濃度フッ素ジェルは、リンゴ味のものを使っていますので、小さなお子さまでも嫌がらずに塗布することができます。

    手順としてまずは、フッ素塗布の前にプラークを染めだして、磨き残しをチェック。上手な磨き方の練習からはじめます。

    次にプラークをしっかり除去して、フッ素を塗布。塗布した後は、フッ素の効果を高めるため、30分間、飲食はしないようにしてくださいね。

    恐怖心の強い小さなお子さまに関しましては、この限りではありませんので、詳しくはクリニックで相談してくださいね。

    お家で使えるフッ素ジェル。いろんなフレーバーが揃っています。
  • シーラントって何ですか?
    虫歯になる前に、フッ素を放出するお薬で虫歯のできやすい場所を埋めてしまう方法です。

    子供の歯は、奥歯や前歯の裏側などに意外と深い溝があり、食べかすなどが残ったり、普通の歯みがきだけでは掃除できないことも。

    シーラントとは、歯の溝の深い部分にマニキュアのような薬を流し込み、保護してむし歯を予防する方法です。

    歯を削るわけではないので、痛みなどはありません。時間が経つとはがれてくることがありますので、定期的な診査が必要です。また、歯と歯の間など、薬のついていない部分には効果がありませんので、丁寧な歯みがきも大切ですよ。

    なんでもかんでもシーラントというわけではありません。お子さまのむし歯のリスク、歯の形態などを考え合わせて必要であれば最小限の処置をしていきます。
    写真では色のついたものを使用していますが、乳白色や透明のものを使えば、処置してもほとんど目立ちません。

大切なお子さんの歯を守るには、積極的な予防が大切です。

乳歯はむし歯になりやすいもの、進行も早いけどすぐ抜け替わるから、と子供のむし歯のことを気軽に思っていませんか?または、むし歯になっても、歯医者で治療してもらったら大丈夫と安心していませんか?

もちろん、治療は大切ですが、元通りになるわけではありません。お口の中をむし歯になりにくい状態に変えないと、またむし歯になってしまうかもしれませんよ。

幼い時期は、むし歯になった後の治療よりも積極的な予防が大切なのです。
すぐにでも、定期検診やフッ素の予防処置、食生活の見直しなどで、リスクを減らしてあげましょう。

  1. 予防その1

    予防の基本は歯みがき、フロスから。

    歯の汚れを取り除くことは、むし歯予防の基本のキ。
    でも、毎日続けることは大変ですよね。

    汚れがたまりやすいところを集中的に短時間でしっかり磨く練習を、お子さまがご機嫌なときにやってあげましょう。

    歯と歯の隙間の汚れを取るフロス(糸ようじ)の効果はとても大きいですから、毎日の習慣にできるよう、ぜひ挑戦してみてくださいね。

  2. 予防その2

    大丈夫ですか?そのおやつ。

    歯の健康づくりに甘いものは要注意。幼い頃はできるだけ、チョコレートやあめなどお砂糖がたっぷり入ったおやつは控えましょう。

    ぐずった時にお菓子でなだめるのは簡単ですが、一度、味を覚えてしまうとなかなか控えるのも難しいもの。特にダラダラ食べ続けるのは、いちばん歯によくありません。

    甘いものが習慣になってしまっている場合は、一日1つだけね、とか、お誕生日だから特別よ、とルールを作るのもいいでしょう。

  3. 予防その3

    よく噛んで食べましょう。

    よく噛むと、むし歯から歯を守ってくれる唾液がたくさん出ます。

    むし歯の予防を考えると、大きめに切ったニンジンやジャガイモをカレーに入れるなど、よく噛んで食べるようなメニューを考えることをおすすめします。

    「食べやすさ」も大事ですが、お子さまのあごの成長やむし歯予防のことも考えてあげましょう。

  4. 予防その4

    飲み過ぎに注意!

    お菓子だけじゃなく、炭酸のジュースやスポーツドリンクはもちろん、100%果汁のジュースにも糖分がたっぷり。毎日飲むには、お茶か牛乳をお勧めします。

    間違っても、お菓子じゃないからと歯みがき後にジュースは飲んではいけませんよ。

    ちょっとした食生活を見直すだけでも、むし歯のリスクは少なくなりますので、ぜひ心掛けてください。

  5. 予防その5

    歯にいいものを取り入れましょう。

    手に入れやすい歯の健康に役立つものは積極的に、生活へ取り入れませんか。
    例えば、歯の質を強くしてむし歯をできにくくするフッ素配合の歯みがき粉やフッ素ジェルなどを使ってみてはどうでしょう。

    また、むし歯の原因となる歯垢や酸を作らないキシリトールの入ったガムをおやつの代わりにしたり、上手に歯みがきできたときのご褒美にキシリトールタブレットをあげるのもいいですね。

    フッ素についてはこちらキシリトールについてはこちら

  6. 予防その6

    どうしよう!転んで歯が折れちゃった。

    元気いっぱいの子供は、お友達とぶつかったり、転んだりして、歯が折れてしまうことも。突然のことで、動揺されるとは思いますが、まずは歯以外の部分(特に頭部)を強く打ってないかどうかを確認してから、歯の様子を確認してください。

    折れたり、欠けたり、抜けたりして、唇や歯ぐきからの出血がとまらない場合、ガーゼでしっかり圧迫を。欠けた歯の破片や抜けた歯がある場合は、歯を助けられる可能性もありますので、洗い流したり汚れをふき取ったりせずに、生理食塩水(コンタクトレンズの保存液や牛乳でも大丈夫)に入れて、クリニックにご持参ください。処置が早いほど有効です。

    方法はいろいろありますが、出血に対する対応と、抜けてしまった歯の取り扱いは覚えておくと、いざというときに役立ちますよ。